Foltia with AppleScript

Foltia animelockerのトラブルシューティング

Plex社USB接続型 PX-Q3U4のドロップ問題

Plex社USB接続型 PX-Q3U4の問題点

このチューナのアマゾンのコメント欄や他の方のログを参照すると、かなり評判悪いですね(私は今は満足してますよ)。 私のチューナーも単一チャネルで録画しようとするともうドロップの嵐でほとんどまともに視聴出来ないです。 

ちなみにシステム1のPCIカード型のPLEXは映像安定してます。

Plex社のキャプチャーボードで改善の報告をされておられる方のコメントで散見されるのは、非公式Linuxドライバーを入れると安定するというコメントが見られます。 この非公式ドライバーですが恐らくはCentOSのバージョンがFoltiaの搭載されているCentOS 6に非対応なんでしょうね? まあCentOS自体がもうサポート終了されてた過去のOSになりつつありますので仕方無いんでしょうね。

foltiaを使っている私は、泣き寝入りするかと言うとそういうわけにもいきませんので色々調査してみると、気になる記載がありました。

アンテナ信号強度が高すぎる(あるいは低い)

マスプロのシグナルチェッカーで信号強度測定してますが、しっかりと信号来ていますし、横に並列で接続している地デジテレビはきちんと写ってます。つまりシグナル強度が低いと言う事は無いはずで、入力信号強度が高いのだと判断出来ます。 不具合のある自宅のアンテナコンセントはケーブルテレビ信号が入っているので恐らくケーブルテレビ会社側からアンテナ信号をブースとしてケーブルテレビのアンテナケーブルに入力が来ているはずです(ケーブル以外にもアンテナも並列でついてるとおもいます)。

ちなみにアンテナ信号はアッテネーターを直列で3個かませて(-6/-10/-15dB/-20dB)使って試して見ました。 この高周波減衰器(アッテネーター)ですが、直列につないでも加算効果あるみたいです。 さすがに-35dB以下にすると記録開始のバッファー時間が長くなり、映像が見れなくなります。 そのあたりが最低限界なのでしょうね。 しかし -10 -20dBと減衰させてもドロップ軽減にはあまり著効している感触はありません。

つまり現状の私の環境では改善の余地なしと判断されます。

USBにロジクールのUnifyingレシーバを突っ込むとドロップが消える

W3U4のdropLogicoolのUnifyingレシーバで治る話

これ面白いですよね。 

これ私も購入してやってみたのですが、単純にPC本体のUSBポートに刺すだけではだめでした。 理由は語られていませんが筆者がやっておられるようにUSB3対応のハブを噛ませてUnifyingレシーバーを挿入してみると不思議な事にブロックノイズが消える事があります。 しかし同じセットでも再起動後に消えなかったり、時間帯はや番組によっては消えないこともあるみたいで、完全に再現性をもってブロックノイズが消えるわけではなさそうです。

状況が改善するということはその理由が必ずあるはずですが、メカニズムが解りませんし筆者の方も首をかしげておられます。 環境に依存した現象と断定することは思考の放棄と同じなので無い頭をひねってみましょう。 

もともとPLEXのチューナはUSB-2接続です。また一般的なマウスやキーボード用のレシーバは明記はされていませんがlsusb -tから見るにUSB-1接続になっています。 USB3ハブをかませることにどんな理由があるのかは明確ではないですが、状況からこのハブを介していることが重要なのだと思います。

著者の方は発信した通信用の電波と干渉しているのかと考察を加えていますが、干渉するなら逆にエラーが出る方が考えやすいですし、ブルートゥースの電波で干渉するほどアンテナケーブルのシールドは甘くないと思います。 もうちょっと踏み込んで見て見ましょう。

lsusb -tでUSBツリーを確認して見る

/:  Bus 02.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/6p, 5000M
    |__ Port 4: Dev 5, If 0, Class=hub, Driver=hub/4p, 5000M ☆Elecom 4 USB hub USB-3

/:  Bus 01.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/12p, 480M  
    |__ Port 3: Dev 33, If 0, Class=scard, Driver=usbfs, 12M B-CAS card reader
    |__ Port 4: Dev 30, If 0, Class=hub, Driver=hub/4p, 480M
        |__ Port 1: Dev 31, If 0, Class=vend., Driver=usb-px4, 480M  ☆PLEX PX-Q3U4
        |__ Port 2: Dev 32, If 0, Class=vend., Driver=usb-px4, 480M   ☆PLEX PX-Q3U4
    |__ Port 5: Dev 34, If 0, Class=hub, Driver=hub/4p, 480M  ☆Elecom 4 USB hub USB-2
        |__ Port 4: Dev 36, If 0, Class=HID, Driver=usbhid, 12M  ☆Logicool Unifyingレシーバ
        |__ Port 4: Dev 36, If 1, Class=HID, Driver=usbhid, 12M  Logicool Unifyingレシーバ
        |__ Port 4: Dev 36, If 2, Class=HID, Driver=usbhid, 12M  Logicool Unifyingレシーバ

こうやって見るとBus2はUSB-3 Bus1はUSB-2になります。 PLEXのチューナはBus01の下のPort4の下にPort1, Port2としてチューナーセットが2個付いている状態です。 よく見るとPort4はhub/4pとして認識されていますのでPLEXのチューナーの中にはUSB-Hubがセットされていて、チューナーは2階層下のディジーチェーン上に存在します。 もしかしたら12Mの低速のLogicool Unifyingレシーバが同じ2階層めのディジーチェーンに存在することで、PLEX PX-Q3U4へのアクセススピードが減り、それによって逆にハンドシェークが安定化してデーターのドロップが少なくなっているのかもしれません。 いずれにせよメカニズムが解らず、再現性がないのでユニバーサルアンサーでは無いかもしれません。 

ただし発見者に脱帽するとともにその情報を発信してくださったことに感謝いたします。

BSチューナを2チャンネル起動していると安定する

上記のLogicoolの差し込みで直る事もあるのですが、同じセットでも直らない時もあり、良くなる理由もわからないですし、あらゆる条件で再現性があるかどうか解りません。 なのでもう一つドロップを防ぐ方法を記載して見ます。 実は今の私のシステムはこれを採用してます。 

理由は明確ではありませんがBSチューナを2チャンネル起動させておくと地上波を含めてあらゆるチャネルの映像が再現性を持って安定するのです。 

PLEX PX-Q3PE4を用いたビデオサーバーの製作: 北へ行け! 走る独立愚連隊!!小ネタ集

低温症に悩むUSBチューナーを“発想の転換”で修理

後者の方は基盤の温度の低下で水晶発振の精度が低下するためではないかということで実際にヒーティング用の抵抗を近くに設置することで不具合が改善しているのでその可能性もありますね。 

ただそれ以外の可能性として温度変化によってチューナーのアンテナ入力部抵抗値が変化し、信号入力強度が適正化しているという可能性もあり、原因は明確にはなっていません。ちなみに金属は温度が上がると抵抗が上がる傾向があり、半導体は温度が上がると抵抗が下がる傾向があります。

皆さんも自分の環境でドロップが多発するようなら自分で検証してみた方がよいでしょう 

例えば地上波1チャネルをLive記録で、ブロックノイズ多発を確認後、 BS2チャンネルのライブ記録を追加すると私の環境だと地上波側のブロックノイズがきれいに消失します。 その後BS2チャンネルのライブ記録を停止してもしばらくの間地上波のブロックノイズは再発しません(5分近くノイズが乗らないことを確認していますので、バッファー上のデーター遅延した再生を見ている訳ではないです)。 つまりチューナーのオン状態が重要というわけではなく、遅延した効果を加味すると、蓄熱による加熱が原因ではないかと推測されます。 ちなみに3チャネルのうち2ライブチャネルを停止する方法は後日別の記事で説明してみます。

つまり現状このBSチューナ2チャンネル起動によるブロックノイズ対策はかなり安定したドロップノイズ対策と考えられますが、同時多チャネルを記録時のキャプチャーボードの発熱・B-CASカードエラー pcscdエラーが多発してホワイトアウトする危険性もあり、常にBSチューナ2チャンネル起動しっぱなしにするのは難しいです。 この対策は後で紹介してみます。